類友の法則というものがあります。
要するに『類は友を呼ぶ』というアレです。
これは、もう『引き寄せの法則』の根幹ですね。
結局は突き詰めると、これをやっているだけだからです。
そして、ここでいう『類は友を呼ぶ』の『友』というのは、人に限らず、物から思想まで、全てを内包しています。
で、今回はその中でも『人』に注目してみたいと思います。
人間関係ですね。
どんな方法論でも良いですが、本気で引き寄せに取り組み始めたときに、かなり顕著に効果が現われてくるのは正に『人間関係』です。
ちなみになんですが、ここで確認をしておかねばなりません。
類は友を呼ぶと言った時に、要するに『似ている人を引き寄せるんだよ』という話になります。
すると、『あの人と、自分は似ていない』という反論が有る場合もあると思います。
というか、ほとんどの方は、『いや、あの人と自分は似てないと思うけど……。友人にも、あなたとあの人は違い過ぎるのに、なんで一緒に居るの?』と言われた事があるくらいだけど、と。
何が似ているのか?
ここが重要です。
単に性格が似ているとか、似ていないとかそういう話しではありません。
似ているという話しを『顔』が似ているだの『性格』が似ているだのと、解釈し始めると、意味が分からなくなります。
そういう低次元の似ているではないという事です。
もちろん、その次元で似ていても『引っ張り合う』のは事実です。
しかし、大半はもうちょっと次元が上の部分で『引っ張り合います』
たとえばアイドルグループがありました。
ファンのあなたは、それぞれの個性を理解しています。
そう、全員が圧倒的に違うのです。
しかし、興味の無い人からみれば全員が同じ顔に見えてしまう訳です。
当事者のあなただから、細かい違いを認識するのです。
しかし、『類友の法則』は、一つ次元の高いところで引っ張り合います。
この例であれば、ファンの認識では無く、アイドルに興味の無い人の感覚の方で、グルーピングされるという事です。
もう一つ例を出すなら、あなたは会社で働いています。
すごく、嫌な人も居れば、好きな人も居ます。仕事の出来ない人も居れば、仕事の出来る人も居ます。
あなたが、どのグループかは知りません。
これだけバリエーションがあっても、共通項があります。
そうです。
『同じ会社』です。
個々人にどんなに『差』があったとしても、同じ会社を受けて採用されているというグルーピングに成る訳です。
社内の人間(当事者)からしたら、天と地ほどの差があると認識していますが、社外の人からしたら、要するに『同じ層』の人が集まっている様にしか見えません。
つまり、一つ次元が上がると、結局同じなのです。
こういう事なのです。
これが、似ていない様でも、なぜか引き合ってしまうという原因の一つです。
『似ている』という言葉を使うから、ややこしいのかもしれません。
『共通項』があると言った方が、分かりやすいでしょうね。
それでも、潜在意識は確実に似ている訳ですけどね。
話しを戻すと、この原理が、類友の本質です。
一つ上の次元のグルーピングが影響対象なのです。
なので、引き寄せの法則には『人間関係が変わる』というのがセットになっています。
今の人間関係に固執していたとしても、変われるには変われます。
しかし、かなり限定的だと思って下さい。
先程の例で言うと、同じ会社でも、『仕事の出来る人から、仕事の出来ない人』までいます。
その位の落差を移動する事は出来るでしょう。
その会社の中で出世は出来るでしょう。
しかし、壁の外の世界へは絶対に行けません。
あなたは、壁に閉じ込められています。
壁は人だったのです。
自分を、今の次元に縛り付けている縄の正体は『人間関係』にあります。
その縄をほどく所から始められた時、あなたの人生が動き出す時なのです。