潜在意識が環境の影響を受けるのは確かです。
というよりかは、自分の『皮膚』を起点として、外側に向うほど潜在意識の世界を可視化した物だと思った方が、正確です。
それは、『上なる物は下なる物の如し』、という事で、どの道一致するからです。
つまり、長期的にみれば、外界の影響下の中で、潜在意識は次第に染まっていきます。
しかし、実は『短期的』に見ると、必ずしもそうではない場合があるのです。
それが、潜在意識の書き換えが、上手く行かないと嘆く場合のパターンです。
というのは、どんなに抵抗していても、長期的な目線で考えると、鍾乳洞の水滴が、数万年の時を経てついに頑丈な岩に穴を開けましたというのと同じで、時間さえ掛ければ書き換わります。
しかし、短期は話しが変わります。
『短期間』の話になった場合に重要な事は、『受け入れる』事が出来ているかどうか?
これが、成否を分けるのです。
全てと言っても過言ではありません。
もっと一般的な言い方をしたら『確信』、もしくは『信じる』などという話しです。
ちなみに、確信や信じるなどは、もはや、『信じなさい』としか言いようが無い抽象的な次元の話しです。
なので、どうしても伝えにくい物が存在します。
ただし、少なくとも、その叶えたい願望の裏側に張り付いている『抵抗感』を無くす事は最低限の話しです。
で、ここまで言うと、そもそも叶えたい願望に対して『抵抗感』など抱くか?と疑問を持たれるのは、目に見えているのですが、残念ながら、それがあるので、短期で潜在意識を書き換えるのが、難しくなる訳なのです。
まず、全ての現象は『陰陽』で成り立ちます。
例えば、分かりやすい例を言います。
『副業で、月収100万円欲しい!!』
でも、この裏側の潜在意識として
『でも、休みの日迄は、働きたくない!!』
こんな意識は、まあ誰でもありますよね。
で、これでなんとなく分かりますよね。
絶対叶えたい願望だとしても、その願望の陰陽の『陰』にあたる部分が絶対に存在し、その『陰』の部分が、抵抗感となって、潜在意識を書き込むのを阻害するのです。
また、似たような例ですが、
絶対、結婚したい!!と思っていても、陰陽の『陰』の部分として、でも今まで、好き放題、自由に使っていた給料を、自由に出来なくなるのは嫌だな……。
とかも、全く同じ話です。
願望を考えるとき、私達は、不思議と陰陽の『陽』の部分しか見ません。
そして、その『陽』を書き込もうとするのです。
しかし、その裏では『陰』が働いている訳です。
そこに抵抗感が、潜在意識上に残っていると、妨害されて、書き込まれません。
つまり、『陰』も『陽』も、どちらも、意識の上にあげて、どちらも心の底から受け入れるという意識にしなくては成らないのです。
そうしなければ、潜在意識への門は開きません。
『確信』というのは、たったそれだけの要素ではありませんが、まず取っかかりの、分かりやすい部分として、抵抗感の側面から説明するとこういうことです。
長期間を使えば、ほとんど関係ありませんが、短期で事を為す為には、とにかく抵抗感を、徹底的に排除する必要性が有るのです。
抵抗感が、無くなった先に、『確信』や『信じる』という意識が、自然と浮かび上がってくると思っていただければ、そんなにズレてはいません。
人間のマインドというのは、意外と心の底から望んでいる願望の様に見えて、そうではない事が多いからややこしいのです。
しかし、この『陰陽』を見極めて、統合し、それでも望んだとき、その思いはついに『確信』、『信じる』という次元に上昇し、しっかりとマインドの石版に刻まれる事になるのです。