引き寄せが上手く行かない!!
そういう場合というのは、間違いなく要因がある訳です。
『原因』のない『結果』はありません。
何かが引き寄せられてきたというのは、当然、『原因』があって『結果』が起きたわけです。
しかし、何も引き寄せられて来なかった場合。
それも、見えていないだけで、何も起きなかったという『結果』を作った『原因』がある訳です。
1秒前と1秒後は、全く別の空間です。
1日や1ヶ月、または1年も経ったら、それこそ『今』という空間は、はるか数光年先の様な物だと言えます。
つまり、同じ状態を維持しているという事。
『維持』というのは、ものすごいエネルギーを使う訳です。
維持する為の『原因』があって、前と同じ状況が今『結果』として出来ている訳です。
これが、全てが『引き寄せの結果』であるという意味合いです。
冷静に考えてみて下さい。
物事を一定の状況に維持するのって言うのは、変化させる事以上に大変だという事を。
ためしに、5分間、一切動かないで下さい。
恐らく出来ません。
訓練を受けたピエロなら出来るでしょう。
つまり、ここで言いたいことは、物事を『一定の状態に維持』する原因が、あなたの中にあるという事です。
だから、顕在意識の『願望』よりも、潜在意識の『維持』の方が上回り、何も引き寄せられてこない。
今回のテーマ流に言うと、『維持』されてしまっている。
という結果になるのです。
では、この『原因』とは何か?
もちろん、様々な要因がありますが、ざっくりというと、『許せていない』という一言に集約されます。
許していない。
言葉を変えると『執着』とも言えます。
これが、船が沖に流されないために、陸に打ち付ける錨(アンカー)なのです。
許さないというのは、当たり前ですが、自分の意識をそこに向け続けるという事です。
怒りや、恨み、憎しみ、嫉み、などを誰かに持ったままというのは、その彼らにアンカーを掛けているという事になります。
まして、これらの感情は、エネルギー的に強烈です。
だから、潜在意識がそっちへ向ってしまう訳です。
アンカーで止められているので、沖へ出られない訳です。
船乗り仲間が、みんな一斉に出航だー!と言って、どんどん沖へ出て行く中、あなたは素人の船乗りなので、アンカーの存在そのものを忘れて、一生懸命にエンジンをフル回転させているのです。
悲しい事に、仲間達はすべて水平線の彼方へ消えてしまいました。
あなたはパニックに陥っていました。
日暮れと共にこの島では、怪物が人を襲うのです。
あなたはエンジンをフル回転させる事しか知りませんでした。
動かないのは、エンジンの出力が足りないから、それだけだと思い込んでいたのです。
長い時間、空回しし続けたエンジンはついにオーバーヒートを起こし、焼き切れてしまいました。
気が付いた時には、辺りは暗くなっていました。
その時です、船体がわずかに傾き、重量物が乗り上げてきた様な音が聞こえてきたのです。
『NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!』
ホラー映画で、必ず最初に死ぬ、お決まりのキャラクターになってはいけません。
全ては、アンカーを外す所から、引き寄せは始まります。
すんなり行く人は、最初からアンカーが無いのです。
まずは、全てを許して下さい。
過去に裏切られた体験など、すべてを含めて、すべての登場人物を許すのです。
その許しの姿勢が、ついに潜在意識に届いたとき、全てのアンカーは切り離され、あなたは、沖に居る仲間達の元へと、辿り着く事が出来るのです。