潜在意識に入れたい願望が書き込まれたという状態を説明します。
結果を、ものすごく乱暴に言うと『優先順位が1位に成る』という事です。
例えば、あなたが、素敵な彼氏と一緒にデートをしていたところ、いきなり頭の後ろから『スズメバチ』が飛んできました。
その時、反射的に、彼が、あなたを突き飛ばして逃げる場合と、
あなたを守ろうと覆い被さってくる場合。
この2パターンが考えられますよね。
この『いざ』という時の無意識の条件反射として出る反応。
これが、優先順位1位という意味です。
一例として
顕在意識では『あなたを命よりも大事』に思っていても
潜在意識では『自分の命の方の優先順位が1位』になっている。
という事です。
でも、ここで、あなたを突き飛ばして逃げた男の事を責めちゃ行けませんよ!!
彼のせいじゃなくて、無意識ですから。
同じように、飛んできたのが『ゴキブリ』だったとしたら、今度はあなたが彼を突き飛ばして逃げる番かもしれませんからね(笑)
ここで言いたいのは、潜在意識に願望が入ると、『願望に対して』この境地になると言うことです。
無意識に取る行動が、すべて『願望』に向っていくという訳です。
つまり、さっきの『スズメバチ』に襲われた例で言うと、
彼が『あなたと幸せになる』と、しっかり潜在意識に入力されているなら、自分の危険を顧みず、あなたを身を挺してスズメバチから守ろうとするわけです。
でも、これは、言ってみれば「条件反射」であって、別に彼が何かを考えて行動している訳ではありません。
本質的には、あなたを突き飛ばして逃げた場合と、システムはまったく一緒です。
とっさの時に、『考えている時間なんてありませんからね』
うっかり線路に落ちた酔っ払いを見たら、考えるより先に身体が動いていて、気が付いたら線路の上でした。
なんていう、英雄の話は、時々ありますよね。
そういう事なんです。
ここで、話しを変えます。
あなたの、ものすごく嫌いな人が目の前に立っていると想像してください。
その人が、100万円の札束を地面に撒き散らしました。
そして、『ほら、這いつくばって拾えよ!!拾ったらくれてやるぞ!!このブターッ!!』(゜д゜)
と叫んでいます。
あなただったら、どうしますか?
ここで、拾わない人は『プライド』が潜在意識の中で優先順位が1位になっている訳です。
拾う人は『お金』が潜在意識の中で優先順位が1位になっている訳です。
もちろん、ここで言っているのは極論です。
ただ、ここで『お金』を拾った人が、なんとも思っていないか?
と言ったら、そんな事は無いはずです。
悔しくて、拾いたくないわけです。
その人も『プライド』は、優先順位2位な訳ですから。
拾いたくないのに、どうしても手が出てしまう訳です。
最悪、泣きながら拾っている、なんて事もあるかも知れません。
でも、なんとなく想像は出来ますよね。
潜在意識に入っちゃうと言うのは、こういう事で、
嫌だろうとなんだろうと、身体が言うことを聞かないという感じで、達成していってしまう訳です。
これが、ダイエットで、しかも、それが、潜在意識に強力に入り込み過ぎちゃった場合は、『拒食症』的な症状になってしまうという事です。
もちろん、それは、やりすぎの失敗例です。
よく、潜在意識に入れてしまうと努力が必要無く達成されてしまうと言います。
この表現は、間違ってはいないと思いますけど、微妙にニュアンスが違うかもしれません。
正確には、嫌だろうと何だろうと、それを達成するために身体が勝手に動いちゃうわけです。
だから、間に色々、思う所はあるかも知れませんが、結局は、ほっといても『オートメーション』で終わっていると言いたいわけです。
楽しかろうが、楽しくなかろうが、映画を観させられているかの如く場面は勝手に流れ、正気に戻ったときには、もう既にハッピーエンドに達しているのです。
それが、潜在意識の力なのです。