潜在意識の書き換えには『階層』が存在します。
あなたが『新企画』の企画書を持って、
課長に印鑑を貰っても、
部長に印鑑を貰っても、
最後に、社長に却下と言われたら終わりなのです。
私は昨日の記事で『セルフイメージ』に反する願望は、すべて打ち消されてしまうと言いました。
だから、『願望』をイメージして潜在意識に植え込む前に、セルフイメージの方を、願望に合わせて先に変えておかないとダメだと言ったのです。
ここで、読者の方から質問を頂きました。
ありがとうございます。
『セルフイメージ』と『願望を達成しているイメージ』の違いは何でしょうか?
という事です。
これは、つまり
エルメスのバーキンで言えば、
『私は、貴族。庶民が持ち歩くなんて、100年早くてよ!!』
と思っている、と言うのが、『セルフイメージ』です。
対して、『あぁ、もうこの棚に居るのも飽きたわ。早く素敵な人に買われて、銀座の街でも散歩したいわ』
と思っている、と言うのが、願望を達成しているイメージです。
『セルフイメージ』が根幹で、『願望』が付属物なのが、なんとなくお分かりいただけますでしょうか?
『自分はどういう存在か?』
これが、『セルフイメージ』です。
対して願望を達成しているイメージと言うのは、
願望君という自分とは『別の他人』が、自分に寄ってくるイメージです。
これが例えば、願望が『こういう自分でありたい』という自分その物のイメージの話しだったとしても同じ事です。
『こういう自分でありたい』と思う事は、今は違う訳ですから、やっぱり『別の対象物』な訳です。
今ここに居る自分は、どんな存在か?
引き寄せの法則は、究極。これに尽きます。
そもそも、このセルフイメージが磁力の発生源なんです。
例えば『成功者』の話しを聞いて、
『私は、こうして成功したの!だから、あなたもそうしてみればいいんじゃない?』
と言われ、もし
『それは、あんただから出来たんだろう。普通の人はそんな事できないよ……』
と思ったとしたら、あなたのセルフイメージは『普通の人』設定になっています。
だから、成功しない訳です。
自分で言っている訳ですよ。
普通の人は、そんな事出来ないと。
で、私は普通だと……。
この時点で、あなたのセルフイメージという波動の中心核は『普通の人波動』になっているので、普通の現象だけが引き寄せられてきます。
この様にセルフイメージは、『発想の根源』であり『認識の中心点』です。
良く、引き寄せでは、すでに願望を達成した自分になって生活しろ!と言われますが、それはこういう事なのです。
このセルフイメージが【(株)あなた】の社長なんです。
ここに反する企画は、途中、中間管理職で盛り上がっても、最後は必ず却下されます。
つまり、この会社の【社風】に合ったことしか引き寄せられないんです。
【社風外】の事を引き寄せ様と思ったら、クーデターを起こして社長を解任して、新しい社長に入れ替えるしかありません。
この【社風】というのがセルフイメージです。
あなたが、今サラリーマンで、独立して自由に仕事をしながらお金を得たい!
と思ったとします。
この時、やってはいけないのは、そのまま『独立して、自由に仕事をしながらお金を得る!』を潜在意識に書き込む事です。
この時点で
セルフイメージは【サラリーマン】
願望が【独立して、自由に仕事をしながらお金を得る!】
が成立します。
なので、相反します。
つまり、打ち消し合います。
具体的には、退職願いを出す直前になって、強烈な不安が襲ってきます。
そして、やっぱり『安定して給料を貰える立場を守る』という判断を下すわけです。
この場合は、まず最初に『私は経営者である』という強烈な信念を自分に植え付ける事から始めなければ行けません。
やる事は、そっちが先なんです。
これが成功してしまえば、正直、後は『独立して、自由に仕事をしながらお金を得る』なんて、願望をわざわざ刷り込む必要すら無いわけです。
セルフイメージの時点で、もうこの願望はまかなっているからです。
つまり、本質は『セルフイメージ』の書き換えが本体で
一般的に言われる『願望をイメージ』しろという、枝葉的な書き換えは、本体に対する『オプション』程度の話しなのです。
私は、経営者なのに、人から給料貰って生活しているなんて、恥ずかしくて、とても人に言えないわ……。
と、素で思い出したら、もう既に、あなたのセルフイメージは書き換わっています。
まずは、ここまで持っていくのです。
全ては、そこから始まるのです。