読者の方から、質問を頂きました。
ありがとうございます。
内容は、
『これが、やりたい!』という物が見当たりません。
しかし、家族の幸せだったり、自分の自立だったりと漠然とした願望はあります。
ただ、コレッ!って物がありません。
だから、何に焦点をあてて引き寄せたら良いかが分かりません。
この場合、日々自分のやることを淡々とこなしていれば、パッと後光が差す瞬間が現われるのでしょうか?
というご質問です。
そうですね。
まず、今の状態で、日々淡々と自分のやるべき事をこなしていると、後光が差すか?
というと、まずあり得ません。
まあ、世の中には偶然という事もあるので、たまたま後光が差す事は、もちろんあるでしょう。
ただ『引き寄せの理論』的には、今の状態が続くだけです。
現在、『やりたい事』が見当たらないという事は、単純な回答に行き着きます。
要するに、現状に満足してしまっているという事が上げられます。
顕在意識では、変化を望んでいるのだと思いますが、
実際は、潜在意識が望んでいる願望と、現状が一致しているのだと思います。
そういう時に『やりたい事』だったり『やる気』だったりが、消失する事になるのです。
潜在意識の最大の仕事は『完成した王国を守る事』です。
つまり、今現時点で、日々やるべき事というのは『現状を守る』為の行動として潜在意識が仕向けた物です。
願望を達成してしまった後には、『やる気』とか『やりたい事』っていうのは、潜在意識にとって『害悪』なんですね。
それは、『完成した王国を脅かす』存在になるからです。
例えばですよ。
結婚して、子供が生まれて、現在、小学生の中学年くらい。
今までは、若いというのもあるし、旦那の給料だけでは大変で、子育てしながら自分もパートにでたりして、てんてこ舞いになりながらも、なんとかやってきました。
それから数年、旦那も会社で順調に出世してきて、ようやく落ち着いて生活できる様になってきました。
と、思った矢先、旦那がいきなり『会社を辞めて独立したい!』と言い出しました。
旦那いわく『やりたい事を見つけたんだ!だから、自分の可能性を試したいんだ!!』と目をキラキラさせて言っています。
『やる気』や『やりたい事』は、完成した王国を壊すのです。
潜在意識の世界ではこういうことです。
あなたは、『馬鹿な事を言い出すのは止めて!!』と言い出すかも知れません。
潜在意識とは、最終的に『安定』をもたらし、それを維持するのが仕事なんです。
だから、一度『王国』が完成したら、『やる気』や『やりたい事』を除外する働きを持ちます。
その王国の法律では、やる気や、やりたい事は、犯罪者であり、刑法で裁かれる対象なのです。
この例の場合は、旦那は、おそらく会社で上司からボロッカスにやられている訳です。
だから、潜在意識と現状が一致していないわけです。
なので、一致させる為に『やりたい事が見つかったり』それに向けて、行動力『やる気』が出てきたりするわけです。
しかし、奥さん側は、潜在意識と現状が、ようやく一致してきた所だったのです。
ここに大きな違いが出てくるわけです。
今、これがやりたい!!という思いが出てくる物がないのであれば、それは、『潜在意識』と『現状』が一致しているからです。
くどいようですが、『顕在意識』の話しではないですよ。
あくまで『潜在意識』と『現状』の比較です。
ここまで解説すると、もうなんとなく分かってきたと思いますが、
『やりたい事』や『目標』の類いというのは、『潜在意識』と『現状』の『差』を埋める物なんです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
『差』を埋めるという、目的の為だけに存在している訳です。
つまり、やりたい事を見つけたいんだったらば、先に『潜在意識』を書き換えれば良いだけです。
そうすれば、自動的に、現状と潜在意識の落差の部分が『やりたい事』として意識に上がってきます。
やりたい事は、探しても出てきません。
それが、『自分探しの旅』が失敗する理由です。
やりたい事を探すんじゃなくて、なんでも良いので現状の延長線とは違う『私は、こうなっている』というイメージを作って潜在意識に入れるのです。
すると『こうなっている!』と現状の差を埋める物が、あなたの『やりたい事』となって天より降臨してくるのです。