引き寄せの代名詞に『好きな事をする!』というのがあります。
間違いなく『正しい』のは認めます。
しかし、これがかなりの「クセ者」なのです。
そもそも、今まで人生が悪くなっていたという流れ自体が、『自分の思い描いた通りに』歩んでいたわけです。
その結果、こうなっているという事実です。
要するに、好きな事をやりながら、ドンドン悪い方向へ向っていた訳です。
普通の人間は、最初から、好きな事しかしていないんですよ。と言いたいわけです。
そんな事は無いと思う方は多いと思います。
しかし、例え人に強制されたとしても、『その通りにした方が自分にとって良いだろうという』自分の判断が重なっている訳です。
『好きな事をしよう』と、さも新しい理念かの様に言いますが、この甘美な『レトリック』にまんまとハマっている訳です。
そもそも、人は『嫌な事をしません!!』
嫌な事を、本当に出来ていたとしたらですよ。
それはそれで、逆に成功している訳です。
『引き寄せの法則』という頭で考えるから訳が分からなくなったりしますが、まず一旦、それを落として冷静に考えてみて下さい。
本当に、嫌な事をずっと続けてこれるような忍耐力があったなら、それはそれで、『精神的に幸せかどうか?』は別としても、物理的・経済的には既に成功しているはずですよね?
仕事は上手くいっているはずです。(好きでは無い仕事っていうだけで)
恋愛・結婚は出来ているはずです。(精神的に幸せかどうか?は別として)
嫌な事で上手く行かないというのは、単純に続ける忍耐力が無いだけです。
嫌な事は上手く行かないと言いますが、確実に嘘です。
むしろ嫌な事の方が簡単に上手く行くのが普通です。
それを理解できない場合は、恐らく本当の意味で嫌な事をしたことがないからです。
難易度としては、嫌な事から入った方が、正直イージーモードです。
これは、そもそも論、嫌な事をすると上手く行くという法則があるという意味ではありません。
結果的に、自分が嫌と思う事は、他人が求めている事になるのが、世の中の常だからです。
私達が引き寄せようと思う物は、すべてに人が関係している以上、他人の求めに応じていなければ成立しないからです。
すると、結果的に嫌な事をやったほうが、上手く行ってしまいやすいという事になります。
話しを戻します。
そもそも、人は最初から嫌な事をしません。
最初から、好きな事しかしていないと言いたいわけです。
望んだことしかしていないのです。
とある独裁国家に生まれたとか、もしくは日本に居ても犯罪に巻き込まれていますとか言うので無い限り、この日本で生活している以上は、間違いなく『望んだ事しか』していないです
で、望んだ事しかしていない結果、今に至ります。
ここが、『好きな事で生きていくという』スローガンの大いなる嘘になります。
そもそも、最初から好きな事しかしてないのに、『好きな事をしよう!!』というのが、おかしい訳です。
つまり、嫌な事を辞めて、好きな事をしよう!!
では、無いのです。
『好きな事を辞めて、別の好きな事に、変えよう!!』
というのが、真理なのです。
自分という人間に限らず、好きな事という、『その対象物』にも、『波動』があるという事を忘れては成りません。
その好きな事である、対象物その物にいわゆる『貧乏波動』があったとしたら、それは、好きな事なので精神的満足は得られると思いますが、当然、貧乏を引き寄せるだけです。
好きな事は、好きな事です。
しかし、今迄の好きな事では無く、
自分のこうなりたい!!という波動と、『同一の波動』を持っている、新しい好きな事なのです。
これが、引き寄せ的に言う、『好きな事で生きていく!!』の本当の意味なのです。