あなたは彼氏とドライブデートをしていました。
その時、嫉妬をした神様がイタズラをしました。
その瞬間、車は少しずつスピードを落として、次第に動かなくなりました。
重力が何倍にもなったのです。
潰れそうになったあなたたちは、必死で神様にお願いしました。
『このままでは潰れてしまいます。どうか重力を軽くして下さい』
願いは届きました。
身体が軽くなりました。
次第に車も動き出しました。
しかし、またすぐに動かなくなってしまったのです。
あれ、どうしたんだろうと思ったら、今度は軽すぎて車が浮き出してしまったのです。
このままでは大気圏を突破して宇宙まで行ってしまいます。
慌てたあなた達は、またもや神様にお願いをしました。
『どうか、丁度良い重力にしてください、お願いします……』
ようやく、ふたりは、ドライブデートを続行する事が出来る事になったのです。
めでたし、めでたし。
これまでの世界の重力は、何倍にもなっていました。
車が動かなくなっていたわけです。
だから、その重力を軽くする事に焦点が当たっていたのです。
それがいわゆる『好きな事をする』とか『ワクワク』するとか言う話しです。
そこで、運良く脱出できた人は問題ありません。
めでたし、めでたしなのです。
しかし、『好きな事で生きていく』というフレーズが当然になった今
それまでの解法運動で、脱出出来なかった人は、今度は上に向って振れはじめてしまっています。
宇宙に向って浮き出してしまったという事です。
今の時代は、これまでの解放運動の功罪の否の側面として、こっち側(軽すぎる)のパターンで、引き寄せ不能モードに陥っている人の方が多くなっています。
とは、言うものの、最終的には当然、人に寄ります。
ただ、傾向として、そういう時代の流れになっていると言うことです。
グラウンディングという作業は、実に難しい物です。
つまり、自分の意識と、現実を結びつける作業です。
言い方を変えると、『統合』です。
先程の重力の例で言うところの『丁度良い重力』という意味です。
ロケットと宇宙ステーションを、宇宙空間で繋ぐ時に、ものすごい精妙さがいるらしいです。
ちょっとでもずれると、大惨事になるらしいです。
そんなもんで、自分の高次元を、この低次元に、連結させて、エネルギーを引っ張り落としてくるというパイプを作る作業である、グラウンディング。
やっぱりこの作業は、経験者に引っ張って貰うのが一番早いです。
経験も無いのに、水道管工事を請け負うようなもので、何がどうなっているのか分からないからです。
見よう見まねでも、もしかしたら、偶然に出来るかも知れませんが、大概は余計に仕事を増やすことになりかねません。
引き寄せの理論の、つまり頭で理解する部分は、難しい事なんか何もありません。
難しいのは、『連結』であるグラウンディングの部分なんです。
しかし、ここさえ出来てしまえば、あとは放って置いても、流れ込んできます。
なんたって、欲しい時には、蛇口をひねるだけなんですから。