引き寄せの世界では、よく『正しさ』よりも『楽しい』を優先しようと言われます。
私が思うには、これは半分は正解ですが、半分は『大間違い』だとも言えます。
もし、これが本当にそうなら、『売れないバンドマン』など、一人も居ないはずです。
そこまで極端な事を言わないまでも、少なくとも『食えないバンドマン』というのは、絶対にいないはずです。
もっと言うと『恋愛』こそ、その最たる例です。
恋愛こそ、『楽しさ』でしか動いていないはずです。
それが、結果、上手く行かない方向に向うのは、これこそおかしい訳です。
もし、引き寄せようとしている物が、自分ひとりの幸福であるならば、正に『楽しい事』だけをしなければいけません。
『正しさ』などもってのほかです!!
私達が『引き寄せ』ようと思っているときに、必ず盲点になるのが、『引き寄せパワー』を使っているのは自分だけだと勘違いする事です。
もし、自分だけが、この秘密のパワーを使っているという話になるのであれば、『楽しさ』だけを追求すれば上手く行くというのは、大正解だと思います。
しかし、現実は、自分を含め、世界中の全てのプレイヤーが同じ『能力』を使えます。
そうなったとき、自分が、『彼を引き寄せよう』と思ったとします。
しかし、『彼は、お前なんかヤダッ!!』とパワーを発動させたら、どうなりますか?
エネルギーはぶつかり合って、相殺。
消えます。
つまり、『楽しい事』だけを追求するというのは、ものすごく受け入れやすい表現であり、『圧倒的正義』に感じられますが、その心地よい字面だけを受け取っても、何の役にも立ちません。
しかも、これは言い方を変えれば『自分の事しか考えていない』という事です。
自分だけが『超能力』を使えるならまだしも、世界中の全プレイヤーが、『超能力』を使える以上、自分の好きな事だけでは、意味がありません。
全員が魔法使いな訳ですから。
それぞれが自分の意思で、引き寄せたい物を『選択』しているのです。
だから、合致しないことには、相殺されるだけで、絶対に引き寄せる事は不可能です。
つまり、まずは引き寄せ前には下準備が必要です。
相手がいるなら相手の意識に、受け入れるという『余地』を作り出す事です。
それをしなければ、いくらこちらが超能力をしかけても、弾かれて終わりです。
そして、この『余地』を作り出すと、ようやくプロテクションが外れます。
その隙間に『引き寄せ波動ビーム』を打ち込む訳です。
では、この『余地』を作り出すにはどうしたら良いのか?
これこそが『正しさ』なのです。
これに関しては自分が『楽しいとか、楽しくないとか』全く関係ありません。
つまり、その正しさというのは『自分が好きな事』では無いのです。
『相手の好きな事』です。
ちなみにこれは、同じ階層で語る事ではありません。
『自分の好きな事』VS『相手の好きな事』ではありません。
これは階層の話しなのです。
まず、1階の土台が『相手の好きな事』です。
これが全ての土台です。
この範囲の上で、『自分の好きな事を表現』するのです。
つまり、厳密に言えばどっちも正しいのです。
ただし、階層という概念を理解した上でです。
相手という対象が居る以上は、自分の好きな事、全開で押し込んでも、『相手の引き寄せパワー』に弾かれるという事が起きます。
まず『相手の好きな事!』
これが優先順位1位で、これによって、相手の引き寄せパワーがこちらに向きます。
その上で
『自分の好きな事!』を重ねるのです。
これで、自分の引き寄せパワーが相手に届きます。
重要な事は、これは『対人』に限りません。
ハイグレードなブランドバックは、ハイクラスな人の所に行きたいと思っています。
お金は、お金を上手く使ってくれる人、又は大事にしてくれる人の所に行きたいと思っています。
全ては『相手の事を考える』という事から始まってくるのです。
寝ても覚めても『相手の事しか考えない』
しかし、真理は、結局それが、『自分の事を考えている』という事に他なりません。
相手の事しか考えなくなったとき、あなたは何でも引き寄せられるマスターになったという事です。