私は、『お金持ちに成りたい』と思っているのに、一向にお金持ちにならない。
ちゃんと、『そうなるッ!』って確信しているのに、貧乏になる現実ばっかりが引き寄せられてくるわ。
そう、お嘆きの方も多いかと思います。
ある、中小企業の社長がいました。
創業10年を超えた、その会社は、社員は99人、社長が1人の地元密着型で、業績的には良くもなく悪くもなく、とりあえずは大きな問題はなく安定的な経営を続けていました。
そんなある日、社長は大きな夢を持ったのです。
『俺は大金持ちになる!!』
次の日、社長は全社員を食堂に集めて、演説を開始したのです。
『これまでうちの会社は冒険せずに安定経営を続けてきたけれど、これからは第2のソフトバンクを目指す事にした!!仕事量は今までの2倍、いや3倍、いや10倍になるだろう。分かったらお前ら、働けーーーッ!!』
当然、いままでのんびりと仕事して、普通にやってこれていた社員達からは反発の声が上がりました。
しかし、社長はワンマン体質なので、強引にねじ伏せたのです。
それから、数年。一向に業績は上がりませんでした。
頭にきた社長は、あいつら、どんな仕事しているんだ?と現場の視察に行きましたが、現場はバリバリと鬼のように働いていました。
でも、決算になると、数字の上では全然、変わっていなかったのです。
不思議に思った社長は、スパイを雇って、新入社員として現場へ潜入させました。
数ヶ月後、上がってきた報告書に社長は仰天したのです。
その報告書には、こう書いてありました『社長が来たときだけ、頑張っているように見せかけていただけ』だと。
会社って方向制を決めるのは社長ですが、あくまで動いてるのは社員です。
つまり、社員の『総和』が望んでいる様にしか、会社は動かないという事です。
この場合、社長はどんどん規模を大きくしていきたかったわけですが、社員は今まで通りのんびり生活したかった訳です。
そして『潜在意識』と『顕在意識』の関係は、これと同じだと言いたいわけです。
社長が『顕在意識』であり、あなた自身です。
社員が『潜在意識』となります。
『顕在意識』がどんなに金持ちになりたい!!
と確信していても、『潜在意識』が『いや、のんびりと仕事ができる今の環境の方が良い。勘弁してくれよ』と思っていたとしたら、本気で状況を変えようと働き始める事はありません。
だから、全然変わらないという事が起きるのです。
では、どうしたら良いのか?
それは、自分の望みを押しつけるのではありません。
それは、ただの『パワハラ』です。
社員が自分からやる気をだして働くように仕向けるのです。
それが『名経営者』というものです。
潜在意識は『他人』だと思わなければいけません。
(株)潜在意識コーポレーション
の名経営者にならなければ、人生は変わらないという事です。
だから、名経営者は『人の性質を学ぶ』のです。
それと同じように、引き寄せマスターになりたい私達は
『潜在意識の性質を学ぶ』事に、力を注がねばなりません。
パワハラをされて、やる気を出す人は普通いません。
そんな事、誰だって分かっているけれど、しかし、私達は、潜在意識に同じ事をしてしまっているのです。
これを本当に理解したとき、私達は引き寄せマスターとなれるのです。